takegrigriの今昔物語

団塊世代のじじぃが昭和時代から見てきたことを書いています

東京オリンピック(1964年)前

来年(2020年)には東京オリンピックが開催されます。
僕にとっては2回目の東京オリンピックです。

1964年の東京オリンピックの時、僕は高校1年生でした。
当時大阪で暮らしていたのですが、この東京オリンピック前には色々な出来事や変化がありました。

話はさかのぼりますが、僕が小学生の時、大阪の道頓堀に小船を浮かべて船で暮らす水上生活者の人たちが何人もいました。
小学生の僕が父親に「僕も船の上で生活してみたい」と言ったら、父は苦笑して「あの人たちは陸で住む場所がないから仕方なしに船で生活しているのや」と言いました。
東京オリンピックの前年(1963年)かその前の年(1962年)かは忘れましたが、テレビのニュースでその水上生活者の人たちが強制的に船を下される様子が報じられました。
オリンピックを見に来る外国人たちに、良くない印象を与えないようにするためということでした。
船をおろされた人たちはこれからどうするんだろう、住むところはあるんだろうかと中学生ながら心配になりました。

そういえば、北京オリンピックの時もスラム街を見えなくするようなことを中国がしていましたね。

同じころ、東京オリンピックには外国人が多数来ることから、英語のネオンサインや看板でスペルを間違えたものを撤去する様子がテレビのニュースで報じられました。(今はネオンサインと言わないようですね。何というのかな?)
現在では英語のスペルを間違えた看板など見ることはほぼありませんが、当時は結構多かったようです。
今でもよく憶えているのは、"KITCHEN"を"KICHEN"と書いたネオンサインがビルの屋上から降ろされている映像です。
当時中学生だったので、この単語のスペルを辞書で確認した記憶があります。

東京オリンピックを契機に日本も一流国に仲間入りするために、少し背伸びをしていた時代だったんだと思います。